東京でシステムエンジニアを経験し、転職を2回経て長野県のド田舎へ引っ越しました。
そこで過ごして感じた、田舎暮らしのメリットやデメリット、田舎で暮らすために知っておくべきことなどを紹介していきます。
本記事で紹介することは、すべての地方・田舎に当てはまるわけではありません。
筆者がたまたま暮らすこととなった、長野県のド田舎での暮らしで感じたことをまとめたものです。
そのため、本記事を読んで「田舎に行くと、こんな風になる可能性があるんだなぁ」
くらいに考えていただけると幸いです。
田舎に住むメリット
①自然が豊か
都市部や市街地と違って、緑が本当に多いです。
空気も綺麗で、夜は星がたくさん見えます。
筆者が住んでいるのは標高が高い山奥ですが、360°どこを見ても山や木々が見え、
心が癒される環境です。
前職がPCと睨み合う仕事だったことや、うつ病で引きこもりがちだったこともあったため、
自然豊かな土地で暮らすことで精神的にとても癒されました。
②良い意味でいろいろ雑
前職では会議の時間が細かく設定されていたり、作成した書類やプログラムなど、細かなミスも許されないような環境でしたが、田舎の地域密着型の仕事はかなり緩いです。
最低限のマナーは必要ですが堅苦しいビジネスマナーに縛られることもなく、
仕事なのか遊んでるのか分からないような作業も多々ありました。
SEをやっていた頃とは雰囲気がかなり違い、朝仕事に行くのも苦ではなくなりました。
③おすそ分けがもらえる
住んでいた地区の住民のほとんどは畑をやっている家だったため、野菜を沢山もらえました。
また、山菜やキノコを採りに行く人も多く、季節ごと異なる山菜などもおすそ分けしてもらいました。
※もらいっぱなしではなく、お返しも渡すよう心掛ける必要はあります
田舎に住むデメリット
①虫・獣が多い
自然とは切っても切れない関係ですが、やはり虫が多いです。
筆者が住んでいる地域ではカメムシ、カマドウマ、蜘蛛、蜂がたくさんいます。
また、熊が出没することもしょっちゅうあり、危険が日常に潜んでいます。
②悪い意味でもいろいろ雑
メリットとしても上げた「雑さ」ですが、仕事をする上できちんとしてほしいことも雑でした。
連絡事項の伝達が雑すぎて、必要なところまで伝わり切っていないことも良くありました。
「口頭で1人に伝えたから全員に伝わっている」と思い込んでいる人も多いです。
PCなどの電子機器に対する苦手意識が強すぎて、覚えようともしないため
メールで伝達して証跡を残すという文化がありません。
そのため、言った言わないの水掛け論になることも多々あります。
③近所付き合いが面倒
昔から住んでいる住人の方が圧倒的に権力が上なので、
仲が悪くならないよう注意しなくてはいけません。
仲が悪くなると、新参者の方が圧倒的に不利になります。
また、頻繁にではありませんが、休みの日に町会の会合などに強制参加させられることもあります。
④気候に対応するのが大変
これは地域によりますが、筆者が住んでいる地域では、年中何かしら気候による困りごとがあります。
特に大変なのは、冬の雪と夏の湿気でした。
冬は積雪が多く、雪かきに時間と体力を奪われ、
夏は雨が多く湿度が高すぎて、どんなに注意しても、いたるところににカビが生えます。
また、大雨が降ると土砂災害が起き、各所道路が通行止めとなり、陸の孤島と化します。
夏は草刈りも大変で、月1~2回くらい大規模な草刈りを行う必要があり、体力が奪われました。
⑤アクセスが悪い
いわゆる「田舎」というのは、どうしてもアクセスが悪い傾向にあります。
東京のようにちょっと歩いたらコンビニがあったり、移動手段は電車というわけにはいきません。
筆者が住んでいる場所は最寄りのスーパーや駅までは車で30分以上かかるため、
「ちょっと買い物に行く」ということを気軽にできませんでした。
田舎に住んで感じたこと
これまで田舎で暮らしてきて、筆者が感じたのは、
「そこそこ大きなメリットが少しと、細かなデメリットがたくさんあるなぁ」といった感じでした。
上記に挙げたように、どうしてもデメリットの方がたくさん湧いてきました。
人によってはそこまで気にならないデメリットかもしれないので、
自分は大丈夫だと感じた人は、田舎への移住はお勧めです!
特に仕事で疲弊している現代人からすれば、田舎は時間の流れがゆっくりな感覚になり、
ストレスから多少なりとも解放されると思います。
筆者は”町会の集まり強制参加“と”気候の大変さ(草刈り・カビ・雪かき)“に対する疲労・不満が大きくなってきており、ここ最近の思いとしては
「自分と同じタイプの人間には、今住んでいる田舎暮らしはお勧めできないな」と感じております
おまけ(田舎暮らしに至るまでの道のり)
※ここ以降、特に有用な情報はないです※
筆者が新卒で就職してから、田舎暮らしを始めるまでのざっくりとした出来事を
時系列順に並べてみました。
少しでも興味を持っていただけた方、お時間がある方は、暇つぶし程度に見ていただけると幸いです。
1社目入社
- 東京のIT企業でSEとして就職
- SEとしての仕事が嫌になり転職を決意
→ 地元長野で異業種へ転職しようと考えていた - 上手く転職活動の時間を作ることができず、結局やりたいことが定まらないまま退職
1社目退職後
- 実家のある長野県へ帰る
- 無職初期はゆっくりと転職活動
これまで抱えていた仕事のストレスが無くなり感動…!! - 異業種未経験はなかなか採用されず、だんだん焦る
- 結局経験があり受かりやすいSE職に、慌てて再就職(←ここが失敗だった…)
2社目入社
- 結局SEは自分に向いていないとすぐ悟り、ストレスでうつ病となる
- ストレスによる症状が身体にも現れ始め、休職する
- 当時同棲していた彼女の勧めで、長野県内でも屈指のド田舎(彼女の地元)へ移住を決意
- 休職した状態でド田舎の会社の求人に応募 → 即採用
- 復職することなくそのまま退職し、2回目の転職
3社目入社
- 少し憧れもあった、自然豊かな田舎で体を動かして働くことに…!!
- 最初はストレスフリーすぎて「田舎暮らし最高‼」状態に
- 少しずつ地域のことが分かり、煩わしさも感じ始めている…
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
