オブジェクトとは
オブジェクトとは、Salesforceのデータを格納するための「データの入れ物」です。
情報の塊を1つの型として定義しています。
例えば人の情報を表すとき、氏名・性別・身長・体重・血液型…などなど、様々な情報で構成されています。
この場合、「人」に関する情報の集合体を1つのオブジェクトとみなし、オブジェクト内部で「氏名」「性別」など、細かな情報を入れるデータの箱を用意します。
上記の例で「氏名」「性別」などにあたるデータの入れ物は、項目として定義します。
Salesforceにおける項目については、こちらの記事を参照してください。
標準オブジェクト
標準オブジェクトとはSaleforceであらかじめ用意されているオブジェクトのことです。
カスタマイズすることも可能ですが、各オブジェクト固有の標準項目を持っていて、ある程度形になっているため、そのままの状態で利用することも可能です。
代表的な標準オブジェクトとしては以下のようなものがあります。
- 取引先(Account):「企業」の情報を持つ
- 取引先責任者(Contact):企業に属する「人」の情報を持つ
- リード(Lead):今後契約に繋がる可能性がある「人」の情報を持つ
- 商談(Opportunity):取引先間で進んでいる「商談」の情報を持つ
- 商品(Product2):取り扱っている「商品」の情報を持つ
上記はあくまで標準オブジェクトの一部であり、他にも標準オブジェクトは存在します。
カスタムオブジェクト
カスタムオブジェクトとは、自身で作成したオリジナルのオブジェクトのことです。
作成した時点では最低限の標準項目(名前、作成日、最終更新日など)のみ持っており、標準オブジェクトのようなオブジェクト固有の標準項目は持っておりません。
また、カスタムオブジェクトのAPI参照名は後ろに”__c”が付きます。
※API参照名:その環境内で一意に識別するための名称(英数字の文字列)
例えば「スポーツの大会に関する情報を管理したい!」というような要件があった場合・・・
- カスタムオブジェクト「大会」を作る
- 開催日・開催日時・開催地・スポーツ種別のカスタム項目を作る
- 作った項目を画面上に配置する
というような手順で作成していくことで、大会の情報を管理するカスタムオブジェクトを作ることが出来ます。
カスタムオブジェクトの作成手順
- 画面右上の歯車アイコンから「設定」を押下する

- 「オブジェクトマネージャ」を押下する

- 「作成」→「カスタムオブジェクト」を押下する

- オブジェクト名などの基本となる情報を入力して「保存」を押下する
- 表示ラベル(今回は”テストオブジェクト”)
- 利用ユーザが見る、画面上に表示されるオブジェクトの名前
- 日本語で入力することが可能
- オブジェクト名(今回は”TestObject”)
- コンピュータが識別するためのオブジェクト名
- 半角英数字のみ入力することが可能
- 環境内で一意となるように設定する名称(※すでに同じオブジェクト名が存在する場合、保存できずエラーとなります)
- 表示ラベル(今回は”テストオブジェクト”)
- 保存すると作成したオブジェクトの詳細設定ページに遷移する

※「設定」→「オブジェクトマネージャ」からオブジェクト一覧を見ると、作成したオブジェクトがリストに追加されていることが確認できます
※注意※
カスタムオブジェクトを作成しただけでは、実際のユーザ画面でオブジェクトを確認することはできません。
作成したオブジェクトを利用するためには、タブを設定する必要があります。
タブの設定手順については、こちらの記事を参照してください。
