連動関係とは
Salesforceの2項目間で連動関係を持たせることにより、片方の項目の値に基づいて、もう一方の選択リスト項目で選択できる値を絞り込むことが出来ます。
基準となる項目側を「制御項目」といい、制御項目の値に基づいて選択できる値が変わる側の項目を「連動項目」といいます。
項目の連動関係を設定することで、ユーザによる制御項目の値入力に応じて、連動項目の値を素早く選択することが可能となります。
制御項目
制御項目には、選択リスト・チェックボックスの2種類のデータ型の項目を設定できます。
制御項目に設定した選択リスト項目の値、もしくはチェックボックスの値に応じて、連動項目で選択できる値を絞り込むことが出来ます。
連動項目
連動項目には、選択リスト・複数選択リストの2種類のデータ型の項目を設定できます。
制御項目の値ごとに、連動項目である選択リスト項目で選択できる値を設定することが出来ます。
連動関係の設定手順
今回は2つの選択リスト項目「地方」と「都道府県」を作成しておき、作成した2項目間に連動関係を設定します。
制御項目「地方」で、”関東”・”近畿”などを選択することで、連動項目「都道府県」で選択できる値を、対象地方の都道府県のみに絞り込みます。
- 設定のオブジェクトマネージャから、連動関係を設定するオブジェクトを選択する

- 「項目とリレーション」を選択し、「項目の連動関係」を押下する
※事前準備として、今回連動関係を持たせる2つの選択リスト項目を作成しておきます(②)
⇒ 項目の作成方法は、こちらの記事を参照
⇒ グローバル選択リスト値については、こちらの記事参照
- 「新規」を押下する

- 制御項目に項目「地方」を、連動項目に項目「都道府県」を選択し、「次へ」を押下する

- 制御項目に合わせた連動項目の値を設定する
※制御項目ごとに、連動項目で選択できるようにしたい値を選択し、「値を含める」を押下することで追加できます
※追加された選択肢は微妙に背景色がつきます
- 連動項目の追加ができたら、「保存」を押下する

- 手順6で「プレビュー」を押下すると、下図のような画面になり、設定した連動関係項目の確認が出来ます

- 項目の連動関係が作成されたことを確認する

- 動作確認するため、ページレイアウトに今回作成した連動関係の2項目を追加する
※連動関係となった項目は、ページレイアウトの設定画面で、下図のように項目名左に連動関係のアイコンが表示されます
※ページレイアウトの設定手順については、こちらの記事を参照
動作確認
- 今回連動関係項目を設定したオブジェクトのタブを押下・任意のレコード画面を開き、「編集」を押下する

- 制御項目「地方」に”北海道・東北”を選択した場合、連動項目「都道府県」の選択可能な値が設定通り絞り込まれていることを確認

- 制御項目「地方」に”関東”を選択した場合、連動項目「都道府県」の選択可能な値が設定通り絞り込まれていることを確認

上記のような項目の連動関係を設定することで、ユーザは素早く「都道府県」を選択することができるようになりました。
今回の例で、もし連動関係を設定していないと、「都道府県」を選択する際に47都道府県から対象の都道府県を探さなければいけないため、データ入力に時間がかかってしまいます。
選択肢がたくさんある選択リスト項目は、連動関係を設定して、ユーザが素早く値を選択できるようにしましょう。

