入力規則の基礎|Salesforce入門

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入力規則とは

レコードを登録する際、特定の項目の入力内容について、一定の形式を定めたい場合などに入力規則を使用します。
入力規則を設定することで、特定の文字列の入力を禁止したり、決まったフォーマット以外の入力を禁止したり、複数の項目間で決まった組み合わせの値のみ登録を許容するなど、様々な制約を定めることができます。

入力規則の設定手順

  1. オブジェクトマネージャから入力規則を設定したいオブジェクトを選択する
    ※今回はこちらの記事で作成した「テストオブジェクト」を選択


  2. 入力規則を選択し、「新規」を押下する


  3. ルール名(半角英数字と記号)、説明を入力する
    有効」にチェックが付いていると、作成したルールが適用された状態になる


  4. エラー条件数式に、設定したい条件を数式で記入する
    ①「項目の挿入」を押下すると、対象オブジェクトの項目名(API参照名)を数式に挿入できる
    ②「演算子の挿入」では、四則演算や文字列の連結用の演算子を挿入できる
    ③「関数」では、数式に使用できる様々なルール用の関数が使用できる
    ※①~③を使わなくても、直接数式をキーボードで入力することも可能です※

    ※ここで入力する数式は、結果がTrue・Falseになるような条件式です
     条件式の結果がTrueとなる場合に、レコード保存エラーとなり、
     エラーメッセージが表示されます



  5. 数式を入力したら、「構文を確認」(②)を押下する

    これにより、数式の構文に誤りがないかチェックしてくれます。
    構文に問題が無ければ”エラーが見つかりませんでした”の文字が表示されます。

    今回はカスタム項目「チェックボックスA」にチェックが付いていて、かつ、
    「テキスト項目A」が未入力の場合エラーとする条件式を設定します。



    もし構文に誤りがある場合は、どこに誤りがあるか教えてくれます。
    試しに、数式の最後の閉じ括弧「 ) 」を消して構文を確認すると、
    下図のようにエラーメッセージが表示されます。


  6. エラーメッセージを設定して、保存を押下する
    設定した数式に当てはまるレコードを保存しようとした際に表示されるメッセージです。
    エラーメッセージの表示場所は、ページの最上部、
    もしくは特定の項目に表示するよう設定できます。(②)


  7. 入力規則が作成されたことを確認する


  8. 入力規則を作成したオブジェクトのレコードを開き、「編集」を押下する


  9. 作成した入力規則に引っかかるように項目を変更し、「保存」を押下する
    ※手順5で記載したような入力規則になっているため、
     ここでは「チェックボックスA」にチェックをつけ、
     「テキスト項目A」を空欄のまま保存を押下します。

  10. 入力規則が正常に動作し、レコードが保存できないことを確認
    エラーメッセージが設定した通りの文言で指定した場所に表示されることが確認できました。


  11. 今度は入力規則に引っかからないよう、「テキスト項目A」に値を入力して保存を押下する


  12. 正常に保存できたことを確認する


入力規則の注意点

  • 条件式が「True」の場合に、レコードが保存できなくなるよう制限されます
    (複雑な要件があったとき、筆者はたまに条件式のTrue/Falseが混乱していました)
  • 複数の入力規則を設定したことで、どのように項目を設定しても、
    いずれかの入力規則に引っかかってしまわないように注意。
  • 入力規則設定前に作成したレコードが、入力規則に引っかかるようなデータだとしても、
    入力規則の有効化は可能です。
    (入力規則に合わせてレコードが勝手に変更されることもありません)

    しかし、入力規則有効化後、そのレコードを更新する際は、
    入力規則に引っかからないように修正してからでないと更新できません。

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